Ryzen 5 5500のおすすめ電源容量

Ryzen 5 5500 の消費電力目安は 65W。 必要な電源容量は組み合わせるGPUで変わります。GPUを選ぶと(CPU+GPU+その他75W)×1.5 の目安が計算されます。

CPURyzen 5 5500(65W)
推奨電源容量500W 以上CPU 65W + GPU 180W + その他75W ×1.5= 480W

この容量のおすすめ電源

GPU電力帯別のおすすめ

GPUの目安推奨電源容量
ミドルGPURTX 5060 / 5060 Ti など500W 以上
ハイエンドGPURTX 5070 Ti / 5080 など750W 以上
フラッグシップGPURTX 5090 など1200W 以上
  • ※各社公表の使用電力目安(Intelは最大ターボ時)をもとにした概算です。実際の必要容量は電源の品質・変換効率・接続機器で前後します。
  • ※余裕を見た「〇〇W 以上」表記です。長時間の高負荷や将来の増設を見込むなら、ワンランク上も選択肢です。

PC電源ユニットの選び方

パソコンを自分で組んだり、BTOパソコン(組み立て済みのPC)を選んだりするとき、つい後回しになりがちなのが電源ユニット(PSU)です。

でも電源は、すべてのパーツに電気を配る、体でいう「心臓」のような部品。ここをまちがえると、せっかくの高性能なCPUやグラフィックボードが力を出しきれなかったり、ゲームの途中でいきなりPCの電源が落ちたりします。

このページでは、はじめての人でも迷わず選べるように、電源とは何かから必要な大きさ(容量)の計算のしかた買う前のチェックリストまで、順番にやさしく説明します。

そもそも電源ユニット(PSU)とは?

電源ユニット(PSU)は、コンセントから来る家庭用の電気(交流100V)を、PCのパーツが使える電気(直流の12V・5V・3.3V)につくり変えて配る部品です。

マザーボード・CPU・グラフィックボード・SSD・ファンなど、PCの中のパーツはぜんぶ、この電源から電気をもらって動いています。

電源が「どれくらいの電気を出せるか」を表すのが容量(W=ワット)です。たとえば「750Wの電源」なら、多いときで750ワット分の電気をパーツに配れます。

パソコン全体が必要とする電気の合計より容量が小さいと、電気が足りなくなって、トラブルのもとになります。だから、自分のPCに合った容量を選ぶことが大事なのです。

ポイント

W(ワット)=電気の量と、ざっくり覚えればOKです。電球に「60W」「100W」と書いてあるのと同じ単位で、数字が大きいほどたくさんの電気をあつかえます。

交流と直流とは

コンセントの電気(交流)と、PCのパーツが使う電気(直流)は種類がちがいます。

電源ユニットは、この2つのあいだをつなぎ変える(変換する)役目をしています。

消費電力とは

パーツが動くときに使う電気の量のこと。単位はW(ワット)です。

CPUやグラフィックボードは、たくさん働くほど、使う電気(消費電力)も大きくなります。

電源容量は「使う電気の合計」の約1.3〜1.5倍が目安

考え方はかんたんです。まずパーツが使う電気を全部たし算します。そのうえで、安さ重視なら1.3〜1.5倍、余裕重視なら1.5〜2倍の容量を選びます。

なぜ「ぴったり」ではなく少し多めにするのか。それは、電源が半分くらいの力(負荷率50%前後)で動いているときに、いちばんむだが少なく、熱も出にくくて長もちするようにつくられているからです。

たとえば600W必要なPCに、600Wちょうどの電源を使うと、電源はいつも全力で走りっぱなしの状態になります。すると熱が多く出て、寿命もちぢみがちです。

少し多めの容量にしておけば、電源はゆとりを持って、むだなく静かに動けます。あとでグラフィックボードを強いものに買いかえたときの、のりしろにもなります。

ふだんの使い方で、CPU・GPU・SSDを同時に全力(100%)まで使いきることはほとんどないので、Aimlyでは、ちょうどよい(CPU+GPU+その他75W)×1.5を、おすすめ容量の目安にしています。

電力変換効率とは

取り込んだ電気のうち、どれだけをPCで使える電気にできるかの割合のこと。

例:効率80%なら、100の電気のうち80が使えて、残り20はむだ(おもに熱)になります。数字が高いほどむだが少ないということです。

負荷率とは

電源の容量に対して、いま何割の電気を使っているかの割合のこと。

例:1000Wの電源で500W使っていれば、負荷率は50%(半分)です。

容量が「足りない」「大きすぎる」とどうなる?

はじめての人がいちばん不安に思うところです。先に答えを言うと、こわいのは「足りない」ほうだけ。「大きすぎる」ことは、ほとんど悪いことになりません。

順番に見ていきましょう。

注意

容量が足りないと、たくさん電気を使う場面でいきなり電源が落ちる・勝手に再起動する・動きがおかしくなる・本来の性能が出ないといったことが起きます。

ゲームのいちばん盛り上がる場面で電源が落ちる、なんてことも。電源そのものの寿命もちぢみやすくなります。

ポイント

容量が大きすぎても、電気代がむだに増えることはありません。電源は「積んだ容量ぶん」ではなく「そのとき必要な分だけ」電気を出すからです。

750Wの電源でも、PCが300Wしか使っていなければ、出るのは300Wだけ。むしろ余裕ができて、むだの少なさ・長もちの面で有利です。

気をつける点は本体が大きくなりがちなことと値段が上がることの2つだけ。なので「目安よりワンランク上」くらいにおさえるのが、ちょうどよいです。

必要な電気の量の求め方

次のかんたんな式で、必要な電源容量の目安がわかります。CPUとグラフィックボードが使う電気さえわかれば、あとはたし算とかけ算をするだけです。

(CPUが使う電気 + GPUが使う電気 + 75W)× 1.5 = おすすめ電源容量

「75W」は、CPUとGPU以外のパーツが使う電気を、まとめてざっくり見た数です。中身の目安はマザーボード約50W・メモリ約15W・SSD約10W

「×1.5」は、電気をたくさん使う場面のゆとり・むだになる分・あとで増やすときの分を見こんだ、かけ算の数です。

このページの上にある計算ツールも、この式を使って、CPUとGPUを選ぶだけでおすすめ容量を自動で出しています。

具体的な例で計算してみる

式だけだとイメージしにくいので、Ryzen 5 5500に、価格帯のちがう3種類のグラフィックボードを合わせて計算してみます。GPUが変わると必要な容量とおすすめ電源がどう変わるかを見てください。

エントリーフルHDで快適に遊べる入門クラス

(65 + 145 + 75)× 1.5 = 427.5W

→ 推奨容量 500W 以上

この容量のおすすめ電源

ミドルWQHD高画質を狙う主力クラス

(65 + 300 + 75)× 1.5 = 660W

→ 推奨容量 750W 以上

この容量のおすすめ電源

ハイエンド4K・配信・重い制作もこなす最上位

(65 + 575 + 75)× 1.5 = 1072.5W

→ 推奨容量 1200W 以上

この容量のおすすめ電源

※計算した数(例:427.5W)は、実際に売られているよくある容量(500 / 550 / 650 / 750W …)のすぐ上に切り上げています。はんぱな数の製品があるわけではないので、「◯◯W以上」という目安として見てください。おすすめ電源は各ショップの在庫状況により変わります。

品質の目安は「80 PLUS認証」

容量が決まったら、次に見るのは品質です。電源には 80 PLUS という世界共通のお墨つき(認証)があり、そのランクを見れば、電気のむだの少なさ(変換効率)がどれくらいかがわかります。

ランクが上がるほど電気のむだが少なく、熱もおさえられ、中の部品の質も高い傾向があります。迷ったらGold(ゴールド)以上を選べば、値段と品質のバランスがよくて安心です。

ランク電気のむだの少なさ(負荷率ごと)
20%50%100%
80 PLUS80 PLUS80%80%80%
80 PLUS Bronze80 PLUS Bronze82%85%82%
80 PLUS Silver80 PLUS Silver85%88%85%
80 PLUS Gold80 PLUS Gold87%90%87%
80 PLUS Platinum80 PLUS Platinum90%92%89%
80 PLUS Titanium80 PLUS Titanium92%94%90%

※半分くらいの力(負荷率50%)のとき、いちばんむだが少なくなります(=容量に余裕を持たせたい理由です)。

電源の大きさの規格(ATX / SFX)とケースとの相性

電源には、体の大きさにあたる「規格」があり、PCケースに合っている必要があります。よく使われるのは次の2つです。

  • ATX:いちばんふつうの標準サイズ。多くの自作PCや、ふつうの大きさのBTOパソコンはこれです。迷ったら、まずATX対応で問題ありません。
  • SFX:ATXよりひとまわり小さいサイズ。小さなミニPCや、コンパクトなケース向けです。同じ容量なら、ATXより値段は少し高めになります。
注意

小さいケースには、ATX電源が入らないことがあります。ケースがどの大きさ(ATX / SFXなど)に対応しているかを、かならず確認してから選びましょう。

組み立て済みのBTOパソコンを買う場合は、メーカーがもう入れてくれているので、基本的に気にしなくて大丈夫です。

ケーブルの種類(モジュラー方式)

電源本体とパーツをつなぐケーブルには、取り付け方のちがいがあります。組み立てやすさや、ケースの中の空気の流れ(エアフロー)に関わる部分です。

  • フルモジュラー:ケーブルが全部、取り外しできるタイプ。使うケーブルだけつなげるので、ケースの中がすっきりして、配線も楽です。はじめての人にいちばんおすすめです。
  • セミモジュラー:よく使うケーブルは固定、残りは取り外せるタイプ。値段と使いやすさのバランス型です。
  • 直付け(非モジュラー):ケーブルが全部くっついているタイプ。安いですが、使わないケーブルもケースの中に残るので、じゃまになりやすく、空気の流れも悪くなりがちです。
豆知識

ケーブルが減ると、ケースの中の空気が流れやすくなり、パーツの温度も下がりやすくなります。見た目がきれいになるだけでなく、パーツを冷やす面でも、フルモジュラーはあつかいやすいタイプです。

電源コネクタ(ATX 3.0 / 12V-2x6)も確認

RTX 40/50シリーズの中くらい〜上のグラフィックボードは、12VHPWR/12V-2x6(16ピン)という新しい形の差し込み口(コネクタ)で電気を受けとります。

ATX 3.0以降の電源なら、この形のケーブルが最初から付いていることが多く、安心です。

古い世代(ATX 2.x)の電源を使いまわす場合は、変換アダプタが必要になり、ケーブルの取り回しや差し込みのゆるみにも気をつける必要があります。

保証期間は品質のバロメーター

電源は使うほど古くなる部品で、中の部品(コンデンサ)が年ごとに弱っていき、電気を出す力が少しずつ落ちます。だからこそ保証期間が長いほど、メーカーが品質に自信を持っているしるしと考えてよいでしょう。

  • 3〜5年:入門〜ふつうクラスの目安です。
  • 7年:中くらい〜上のクラス。しっかりした品質がほしい人に。
  • 10年以上:高品質なモデル。長く安心して使いたい人向けです。

電源を買いかえる目安は、だいたい5年くらい。余裕のある容量で使っておけば、中の部品が弱ってきても、動きが安定しやすくなります。

買う前のチェックリスト

ここまでの大事なところを、買う前に確認したい順にまとめました。上から順にチェックすれば、失敗しにくくなります。

  • 容量(W)は足りているか — (CPU+GPU+75)×1.5 を満たす容量か
  • 80 PLUS認証のランクは — 迷ったらGold以上が安心
  • コネクタ(差し込み口)は合うか — 新しめのGPUなら12V-2x6対応(ATX 3.0以降)か
  • 大きさの規格は合うか — ケースがATX / SFXのどちらに対応しているか
  • 保証期間は — 長いほど品質の目安。5年以上あると安心
計算方法の根拠と出典

このページの推奨容量は (CPUの消費電力 + GPUの消費電力 + その他75W)× 1.5 を計算し、実売されている一般的な電源容量へ切り上げた目安(推定値)です。

  • CPUの消費電力:各社の公表値を使用。Intelは最大ターボ時(PL2相当)、AMDは公表TDPを採用しています。
  • GPUの消費電力:NVIDIAは公表の使用電力目安(TGP)、AMDはリファレンスのTBPを採用しています。
  • その他75W:マザーボード約50W・メモリ約15W・SSD約10Wの概算合計です。
  • 80 PLUSの効率値:80 PLUS認証の公式基準(負荷率20/50/100%)に基づく代表値です。

※実際の消費電力は使用状況・個体差・周辺機器で変動します。本ページの数値は構成選びの出発点となる目安としてご活用ください。

よくある質問

電源容量は大きすぎても大丈夫?
問題ありません。電源は必要な分だけ供給するため、容量が大きくても電気代が無駄に増えることはありません。むしろ負荷率に余裕ができ、効率と寿命の面で有利です。ただし極端に過大だと価格が上がるので、目安+ワンランク程度が現実的です。
80 PLUS認証は必須ですか?
必須ではありませんが、変換効率と品質の目安になります。迷ったらGold以上を選ぶと、省エネ・低発熱で長く安心して使えます。
12VHPWR / 12V-2x6 コネクタは必要?
RTX 40/50シリーズの中〜上位GPUで使われます。ATX 3.0以降の電源なら対応ケーブルが付属することが多く安心です。古い電源を流用する場合は変換アダプタが必要になります。
電源は何年くらいで買い替えるべき?
一般に5年前後が目安です。コンデンサの経年劣化で供給能力が落ちるため、余裕を持った容量で使うと劣化後も安定しやすくなります。保証期間の長い製品ほど品質の目安になります。
この推奨容量はどうやって計算していますか?
(CPUの消費電力 + GPUの消費電力 + その他75W)× 1.5 を目安とし、一般的な電源容量へ切り上げています。CPU・GPUの電力は各社公表値(Intelは最大ターボ時)を用いた概算です。

監修・編集:Aimly編集部最終更新:2026年7月

Aimlyは主要ショップの価格を毎日観測し、PCパーツと構成の情報を発信するメディアです。本記事は編集部が一次情報(各社の公表電力・80 PLUS公式基準)をもとに作成し、定期的に見直しています。